スマホやデジカメで撮影した写真でポスター印刷できるの?


デザイナーに頼まず自分で作る!初心者でも簡単!スマホやデジカメで撮影した画像を使ってポスターを作る
【1.画像解像度について】

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どんな機材で撮影しても、写真がポスターの印刷に耐えられる画像解像度であれば、ポスターにできる、と言えます。

画像解像度とは、写真の密度のこと。特にデジタルの写真は無数の点(=ピクセル)の集まりで、この密度の高さで画質の高さを示します。画素数、と呼ばれているものもほぼ同じものと見ていいでしょう。

画像解像度について詳しく知りたい方はこちら

Photoshopで写真の解像度を変更する方法【初心者向け】|TechAcademy

デジカメやスマホ、携帯カメラの画像の、画素数と画像解像度のお話|Incloop株式会社

デジタルにおける画像ファイルの拡張子(ファイルの種類)はいくつかありますが、代表的なもので3つあります。
ファイルの末尾で判断できます。

  • jpg : jpegも同じものです。写真の多くがこの拡張子を持っています。
  • gif : 256色で構成される画像です。写真ではまず使われません。
  • png : WEBで使われる画像についている拡張子です。jpgとgifを合わせたような性質をしています。

写真を使ったポスター作りに必要なのはjpeg画像の知識となります。jpegの画像解像度は以下で確認することができます。

Windows 10 デフォルトソフト 「ペイント」
「ファイル」>「開く」>調べたい画像を選択する>画面に表示されたら「ファイル>プロパティ」
「ファイルの属性」にある「解像度」がこの画像の画像解像度となります。

ここで押さえておきたいのは以下の2点です。

  • 印刷するときの画像解像度は高ければ高いほどいい
  • 印刷するときの画像解像度は低いとモザイク状になる

ポスターに必要な画像解像度の目安

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通常、写真や画像が印刷に耐えられる解像度の基準は、フルカラーで300~350dpi、グレースケール(色なし)で600dpi、モノクロの2階調データ(白と黒のみ)で1200dpi必要、といわれています。

いずれの印刷所でもこれ以外の画像解像度で作られた画像は、印刷ができません、といわれてしまいます。
実際に印刷してみるとわかりますが、確かにきちんとした画像解像度で作られたものは奇麗に印刷できます。ですが、WEB用などに画像解像度を変換してしまうと、小さなモザイク状になってしまって、奇麗とは言えません。

iPhone6の画像解像度はあらかじめ定められているので、取得できる写真の大きさはおおよそ2448×3264ピクセルの72dpiとなります。
これはミリメートルに直すと864mm×1151mmという、A0版よりも大きなサイズになります。
ですが、これを300dpiにすると、207mm×276mm、ほぼほぼ通常の印刷用紙と同じA4サイズになります。
(どうしてそうなるの? と思った方は上記「画像解像度」に関するリンクへ)

サイズ計算式に便利なサイト様はこちら

サイズ計算式|amanaimages

つまり、iPhone6で撮影した写真は、規定通りにするのであればA4サイズのポスターしか作れない、ということです。

人の眼で見る「画質」とは

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すべての印刷物は300~350dpiで作成されています。なので、私たちが日常的に目にする「入稿された印刷物」はとてもきれいな画質を保っています。
ですが、人には「視力」があります。平均的に美しく見える画像もぼやけて見えてしまう人もいるし、300dpiではまだ荒い、という目を持った人もいます。

ポスターを見る距離も重要です。
飲食店でのメニューや、販売店のパンフレットなど、手元で見るための印刷物なら、それこそきちんとした解像度を保っている画像を使った方がいいでしょう。それが商品のウリを伝える手段となるからです。画質の荒い、小さなモザイクに見えるスパゲッティよりも、トマトソースのつやまで写った写真のほうが「おいしそうに見える」ものです。

ですが、遠目から見てなんとなくわかればいい、見えればいい、というレベルのポスターは、そこから見えればいいので高画質である意味があまりありません。まして、キャッチコピーのほうが目立ちたい、写真はあくまで背景なのだ、という場合、写真が高画質であるがゆえにキャッチコピーが目立たなくなってしまう、ということもあります。

プロはレタッチや加工によってこれらを処理しますが、そうではなくあくまでコストダウンを基準と考えたときに、画像解像度というのはある程度見直していい部分となります。

300~350dpiという画像解像度とは、「印刷されたものが美しく見える基準」でしかありません。
もちろん奇麗に印刷されるに越したことはありませんが、プロ並みの美しさでポスターを作りたい、と思っているのでなければ、こんなに解像度はいらないのです。

画像を「引き延ばしてしまう」という方法

iPhone6で撮影した「2448×3264」「300dpi」の「207×276mm」の画像の画像解像度を変化させていきます。

  • 200dpi 311×415mm(約A3サイズ)
  • 150dpi 415×553mm(約A2サイズ)
  • 100dpi 622×829mm(約A1サイズ)

画質を捨てれば写真は利用可能、ということがわかります。

A1サイズのポスターの全貌をとらえるときに、ポスターから30cmの距離に立つ人はあまりいないでしょう。少なくとも1m程度は離れているはずです。パンフレットやチラシを見る手元と目の間の距離を30cmとすると、おおよそ3倍の距離で見ていることになります。

大判のポスター印刷については、150~200dpiが推奨されています。

画像解像度を下げれば下げるほど、画質はどんどん悪くなります。ですが、ポスターの用途によっては、スマートフォンで撮影した写真でも充分有用であると言えます。

スマートフォンよりデジタルカメラを使うべき!

iPhone6の画素数が800万画素、iPhone7の画素数が1200万画素で、当然iPhone7のほうが写真は奇麗に取れるのですが、2万円前後で売っているデジカメの平均画素数は1600~2000万画素です。

画素数=縦ピクセル数×横ピクセル数 なので、

2448×3264=7990272=約800万画素
3744×5616=21026304=約2000万画素

となります。つまり2000万画素の300dpiだと、317mm×475mmでも何ら画質に衰えのない印刷ができる、ということです。

ですが、「画素数が高い=画質が良い」というわけでもありません。

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いずれにしても、大判のポスターを作るにあたり、よりきれいに作りたい、という場合は、1000~2000画素数のデジカメで撮影した写真を使うとよいでしょう。

 

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【1.ポスターに使いやすい写真の構図・レイアウト】