ポスター印刷に使う色の特徴と使い方について【カラー印刷の基礎知識】


色彩・彩度・明度

色彩とは、色におけるいろどり、いろあい、いろみのことで、虹色だったり、光のスペクトルで示されたりします。彩度とは、色彩の鮮やかさの尺度であり、明度は色彩の光度、明るさです。私たちが「色」と呼ぶものはだいたいこの三つで構成されています。

寒色、暖色、中性色

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ルールにのっとったときに作られる色彩環は、以下のように分類されます。

寒色(後退色)

一般的に冷たさを感じさせる色。副交感神経に作用するといわれていて、リラックスや休息を促す効果があるとされています。見ていると沈静感を覚えるので、理知的、クール、清潔、平静、清潔さなどを演出するために使われます。
また、組み合わせによっては後ろに遠ざかって見える色でもあります。このため、寒色は後退色とも言われます。

暖色(進出色)

一般的に暖かさを感じさせる色。交感神経に作用するといわれていて、運動をしているときなどの興奮を象徴する色であるとされています。見ていると元気になったり、にぎやかさを感じたりするので、派手さ、大胆さ、豪胆さ、活発さなどを演出するために使われます。
また、組み合わせによっては手前に飛び出して見える色でもあります。このため、暖色は進出色とも言われます。

中性色

寒色、暖色に分類されない、紫や緑付近の色を中性色、といいます。寒暖のイメージが付きにくく、組み合わせによっては前に飛び出して見えたり、後退して見えたりします。

中性色と中間色

中性色は、色相の最も彩度が高い色である「純色」のうち、寒色、暖色に含まれない色味のことであり、中間色とはその純色に灰色を加えてできる色すべてのことを示します。つまり、純色以外の彩度を持つ色は全て「中間色」であり、その範囲は広大です。

色を選ぶ順番とは

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  1. ポスター印刷物を作る対象のイメージと、見る人に与えたい印象を考える。
  2. あらかじめ決められた色を選ぶ(ロゴに使われている色やコーポレートカラー、スクールカラー、イメージカラーなど)
  3. ポスター印刷物に利用する写真に使われている色とのマッチングを考える。
  4. フォントに使う場合は、遠くから見てもわかる色を選ぶ

色の与える印象

色(カラー)が人の心理に与える印象(イメージ効果)と、好きな色で分かる人間の性格について診断してみた|バイラルクラブ

12色の色が与える印象について。配色に困った時のいろいろ|Handy Web Design

色に関する心理的な印象は様々にありますが、写真を使ったり多色を使ったりすると、色個体が持つ特性よりも色の調和、組み合わせが持つ印象が大きくなるケースがあります。青を使っていれば必ず清潔感が演出できる、ということはありませんし、赤を使っていれば必ず大胆に見える、というわけでもありません。

色に「絶対」は存在しません。見る人によって受ける印象が異なるので、より一般的に「よく言われる色の組み合わせ」のテンプレートを使うことによって、印象を操作することが必要になります。
色のセンスを磨くに有効的なのは、「美しい配色の組み合わせを知識として持つ」のではなく、「より美しい色を自分の目で見て覚え、自分にとって美しい色と他人にとって美しい色という情報を相互に持つ」という感性の世界の話になります。
自分だけでなく他人の美しい色を知っておかなければ、ポスターやチラシにアウトプットする際に独りよがりになってしまいます。

上記2サイトは大変丁寧に「社会的に受け入れられる色の印象」を説明してくださっています。個人の感性とは異なるかもしれませんが、学術的な部分とともに、ぜひ自分自身の眼で見た「色」を手に入れていってください。

色を効果的に使ってポスター印刷物を作る

赤:暖色、進出色。
にぎやかで強い印象。

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青:寒色、後退色。
清潔で安定的。信頼を得られる印象。

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紫:中間色。
奇異的で目新しい印象。

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緑:中間色。
自然色で親しみやすい印象。

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写真合わせ
写真内にあるカラーを使って全体の統一を図った完成例。

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>>ポスターを作成する時、写真を綺麗に格好良く見せるには?